おでこに 冷たい水滴ひとつ
いえいえここは森の中
水は夜霧の贈り物
そしてミルクになりそこねたぼくひとり
乳白色のほんわりとした光は
おいでおいでと手まねきをする
それはミルクみたいにあったかくて
いいにおいがした